幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは言う。「志望校が決まったら、願書作成・面接の準備と並行してお子様の対策を始めましょう。でも、具体的な対策を始める前に、下記をチェックしてみてください」
■幼児としての基礎力があるか?
チェックする項目は、いわば幼児としての基礎力だ。この基礎力なくして、ペーパーテストや絵画の対策をしても、なかなか合格できない。習慣として定着させるのに時間を要することばかりなので、小学校受験を思い立ったら、まずはチェックしてみて、「わが子の現状」を把握したい。
■チェック1 幼児のような言葉づかいはしていないか?
「ご家庭で、子どもを赤ちゃん扱いせず『きちんと教育する意思があるか?』という部分がチェックされています」(浅木先生)
□幼児語(ワンワン、にゃんにゃんなど)を使わない
□自分のことを名前で表現せず「私、僕」と言える。(例:私は音楽が好きですと言える)
□語尾を「です」「ます」と最後まで正しく聴き手に聞こえるように話せる
■チェック2 人の話を聞くことができるか?
「お話しが聞けるというのは、学習の基本になることです。ですから、とても重要視される項目です」(浅木先生)
□人の話を最後まで聞くことができる
□幼稚園・保育園で先生のお話をきちんときくことができる…
■チェック3 生活リズムが整っているか?
「生活リズムが整っていることが、すべての生活のベースになります。また、最近は、椅子にきちんと座っていられないお子さんが増えているのが、すごく気になっています」(浅木先生)
□早寝早起きをしている
□平均的な幼児としての体力がある
□よい姿勢をこころがけている
□椅子に座ったときに足をブラブラしない(自宅で、常に足が床につく子ども用の椅子に座らせている)
■チェック4 基本的な生活動作が身についているか?
「ここにあげたものは、就学前に身につけておきたい基本的な生活動作です。」(浅木先生)
□着替えが1人でできる
□脱いだものを1人でたためる
□靴の着脱ができる(左右正しく履ける)
□靴の紐をむすぶことができる
□自分の荷物を所定の場所に置くことができる
□帰宅後、自分が脱いだ履物をぬぎちらかさずに整えることができる
□帰宅後、自分の荷物を所定の場所に置くことができる
□帰宅後、手を洗うなどの衛生習慣がついている…
■チェック5 集団生活になじむことができるか?
「集団の中で遊ぶことができるというのは、学校生活を送る上でとても大切な要素です」(浅木先生)
□集団の中で遊ぶことができる
□お友だちと遊んでいるときの言葉遣いが乱暴でない
□ケンカを親に報告できる
□お友達とおもちゃをめぐってケンカしたときなど、話し合いで解決することができる
■チェック6 場をわきまえることができるか?
「小学校受験では、お行儀はとても重要視されます。公共の場できちんとしたふるまいができることは大切です」(浅木先生)
□「待ちなさい」と言われたら待つことができる
□公共の場を認識し、場をわきまえることができる
□公共交通機関を日常的に使用している
結果のほどは、いかがだっただろうか?
ちなみに私の下の息子は小学校6年生だが、「チェック4 基本的な生活動作」がまだ危うい(涙)。このチェックは、子どもの基礎力を確認するためにも本当に有効だと思った。